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iGEMの年間スケジュールはどのようなものか

iGEMでは、年間を通じてどのようなことをするのか、日本チーム向けにまとめました。iGEMは、3月ごろから参加登録が始まり、11月ごろに本大会があります。そのため、本記事では、1月からの予定について、月ごとに締め切りやイベントについて、紹介していきたいと思います。

※その年ごとに、どのようなスケジュールになるかは変動しますので、詳細な日付等は、公式のカレンダーを随時チェックしてください。

例: 2020年のカレンダー (かなりイレギュラーな年ですので、参考程度にしてください)
https://2020.igem.org/Calendar

2021年のカレンダー (Giant Jamboreeの日程等、決定していないものが多数あります)
https://2021.igem.org/Calendar

iGEM 本部から、2020年大会におけるチームのスケージュールについて、アンケートベースでまとめたレポートが公開されました。https://blog.igem.org/blog/2021/7/21/lessons-shared-by-igem-2020-teams-tips-and-timelines

iGEMの締め切り目安

こちは、2020年度の例。今後はこれよりも早くなります。

3/2 チーム参加登録開始
3/30 iGEM2020 Japan meet up in Spring
4/30 チーム参加登録締め切り (COVID-19により5/15まで延期)

5/15 iGEM 2020 開始 & 登録開始 (Track選択、チームメンバー登録、公式Githubへのアクセス開始)
5/16 追加チーム登録開始
6/ プロメガiGEM応援団ファンド募集開始(他の日本チームにも要相談)
6/15 Giant Jamboree 参加登録開始
6/29 safetyform 締め切り(一応の締め切り、重大な違反がないかだけ軽くチェックされる)
6/30 追加チーム参加登録締め切り (2021年は5/28まで)

8/29 iGEM2020 Japan Meetup in Summer
9/13 safetyform 締め切り
9/25 プロモーションビデオ締め切り (2021年は7/16まで)
9/30 Giant Jamboree 参加登録締め切り (2021年は8/31まで)

10/1 追加 Giant Jamboree 参加登録開始
10/2 チームメンバー登録締め切り & Track選択締め切り (2021年は9/24まで)
10/9 プロジェクトのタイトルとアブストラクト締め切り& 追加 Giant Jamboree 参加登録締め切り

10/27 Wiki締め切り & パーツ登録締め切り& 公式GitHub登録締め切り
10/29 Judging Form 締め切り
10/30 プレゼンビデオ締め切り

11/10 ポスター締め切り
11/13 Giant Jamboree 開始
11/25 Giant Jamboree 終了
11/25 Wiki編集再開 (実際は12月中旬まで開始されませんでした)
12/18 Wiki編集ロック& iGEM 2020 終了






各月ごとにやること

1月 新チーム始動

1月には、新規プロジェクトの大まかな方向性、昨年度の引き継ぎなどを済ませ、新チームが始動できる体制を整えましょう。大学生は、試験なども控えており、なかなか全員で集まれることも少ないので、できるだけ早い時期から進めていくことが望ましいです。

新規プロジェクトの大まかな方向性を決めるためには、冬休みなどを利用してサーベイなどを行い、チーム内で知識を共有しておくことが重要になります。また、大まかな方向性を決定したら、春休みにどのような実験を行うか検討しましょう。夏休みは、プレッシャーが強くかかるため、春休みに基礎的な実験については、一通りできるようになっておくことが望ましいです。


2月 実験開始

2月は、春休みも始まり、比較的まとまった時間がとりやすいため、プロジェクトに向けた基礎的な実験を始めましょう。また、3月にiGEM参加登録が控えているため、参加費5500ドル (2021年時) の準備も同時に行っていきましょう。
資金の確保に関しては、iGEMでは多くの資金や実験試薬などを得ることができるコンペなどがあります。それらについては、別の記事にまとめていきたいと思います。

3月 iGEM参加登録開始

3月は、ついに、iGEMへの参加登録が開始されます(例年3月上旬)。iGEMへのチーム参加登録に関しては、Regular Team Registration と、Late Team Registration がありますが、Regular Team Registration の段階で登録すること、できるだけ早い時期の登録を推奨します。

合計の参加費用や、参加方法についての細かい記事に関しては、こちら の記事をお読みください。
iGEMを始めよう!必要な3つのこと

また、2月から始めた基礎的な実験により、プロジェクトの実現可能性などを検証できるようになってきている時期かと思います。この段階では、プロジェクトを完全に固める必要はありませんが、具体的な方向性を示しながら、さまざまな人からアドバイスをもらうことで、プロジェクトへの理解を深めていきましょう。(この段階は、かなり楽しいと思います!)

それらの発表の場として、3月から5月ごろに、iGEM Japanのチームが集まって、iGEM Japan Spring Meetupが開催されてきています。そこに参加し、その年のiGEMerたちとも交流することで、新しい発見を得るチャンスになります。


4月 iGEM参加登録締め切り

4月は、大学が新年度を迎え、新しいメンバーの加入などもありますが、iGEMへの参加登録の締め切りは、この段階で締め切りになります (例年4月30日)。この締め切りは、チーム名などの基本事項と資金の支払いに関しての、iGEM本部による確認が完了するまでになりますので、スケジュールに余裕を持って、1週間以上前には登録するようにしましょう。チーム登録後に、出場辞退した場合でも、資金を要求されることはありませんので、参加する意思がある場合は、資金に関しての問題があったとしても、登録だけはしておきましょう。

iGEMでは、個人の力によって、チームの力が大きく変わってしまいます。そのため、多様で優秀なチームを組むことは大変重要なので、チームをさらに強固にするために、新歓活動を行い、新しいiGEMerをチームに迎えましょう!

また、研究に興味があったり、最先端の技術を知りたい新入生は、迷わずiGEMに参戦しましょう。
多くの人が体感していることではあると思いますが、トップレベルの環境に飛び込むのは、早ければ早いだけいいです。




5月 iGEM開始!

5月には、ついに、iGEMがスタートします。Track選択、公式Githubへのアクセス開始、チームメンバーの登録 (近年ではこの段階の前から行うことができます)などが、スタートし、本大会で使用する多くのものへのアクセスが開始されます。この段階で埋められるものは、埋めていきましょう。時期が後になればなるほど、事務作業の時間を取りづらくなります。また、Wikiもこの段階で始まりますので、大枠の設定やメンバーページなどを書き進めていきましょう。

6月 実験

6月は、4,5月のような新しいことはなく、実験に専念することができます。この段階でプロジェクトの方向性を大きく決めるためにも、実験を進めて行くことが重要です。特にiGEM2021では、2分弱のプロモーションビデオの提出締め切りが、7月16日に設定されており、大まかな方向性を示す必要があります。まずは、このプロモーションビデオに向けて、頑張っていく時期になります。

また、Human Practiceなどの活動も、6月7月までに企画を立て、行うことが望ましいです。特に、現場への見学や、高校への授業など、先方との予定を前もって計画するものは、時間にゆとりをもって進めましょう。

7月 本実験準備

7月は、8月9月に実験を行うための準備を行いましょう。実験を行うための知識の共有や、DNAや試薬の準備などがあります。この時期は試験などもあり、全員で集まっての作業は難しいですが、個々でできることを少しづつ進めることが、8月9月の実験に向けて大きな力になります。

また、この段階で、プロジェクトの方向性が固まったら、iDTやTwist (こちらは2020年の場合8月中旬から開始)などのDNA合成を行ってくれるスポンサーに、すぐにDNA合成を発注しましょう(複数回発注可)。発注から1ヶ月以上かかることが予想されるものもあります。早い段階でのDNA入手が、プロジェクト成功への鍵となります。

8月 本実験

8月は、今まで暖めてきたアイディアを試す時になります。実験、実験、実験。。。


9月 まとめへ

9月は、8月の実験の成果をみながら、最終的な発表に向けて、データを揃えていきましょう。プロジェクトの評価は、実験結果だけではなく、いかに自分たちのプロジェクトの面白さを伝えるかです。伝えるためには、どのようにするか、それを考えましょう。9月の終わりには、プロジェクトのゴールを決定し、そのために何を埋める必要があるかを明確にする必要があります。


10月 まとめ

10月は、1年間やってきたことをまとめ、発表に向け準備します。iGEM 2020から、ビデオでの発表形式になったため、wikiとプレゼンテーションビデオを同時に作成する必要があります。(しかも上位チームのプレゼンテーションビデオは映画のようなクオリティのものを作ってきます)。
また、この時期は、プレッシャーなどによって、メンバーの関係性が悪化しかねないです。ミスも多くでてくると思いますが、みんな同じ気持ちだとがまんし、なんとか乗り越えましょう。リーダーたちは、残り時間を考えて、何に集中するのかを決断する力が試されてきます。


11月 iGEM本大会

11月には、ついに、iGEM Giant Jamboree が開催されます。(年度によっては10月中の可能性があります)。他のチームの発表を聞いたり、様々なイベントに参加して、世界のiGEMerたちと交流しましょう。また、室後応答練習をしっかり行い、多くのパターンに対応できるようにしましょう。iGEM2020より、プレゼンテーションがビデオになったため、質疑応答の時間が長くなりました。そのため、質疑応答での印象は、結果に大きな影響を与えてきます。iGEMでの成功まで後少しです。頑張ってください。


12月 後片付け

12月は、今までことを総括しましょう。支えてくださった方への、お礼の報告などは、必ずしましょう。多くの方の支えがあり、皆さんの活動を行うことができています。また、Wikiが一時的に編集可能になります。最後に、しっかりと書き残したことを記載するようにしましょう。
また、来年の後輩への引き継ぎなども、しっかり行うことで、より強固な体制ができていくと思います。



まとめ

本記事では、1月から12月まで予定をあげてみましたが、とても濃密なものであることがわかります。しかし、iGEMに挑戦し、世界のライバルたちと、競い合える経験は、かけがいのないものになると思います。皆さんのiGEMへの挑戦、iGEM JapanのチームがGrad Prizeを獲得することを楽しみしています。