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iGEM Ambassadorから見たiGEM2020

本記事では、iGEM Ambassadorから見た、iGEMについて紹介します。
アドベントカレンダー iGEM・Synthetic biologyの一記事です。

※本記事は、iGEMerにより、2020年年末に書かれた記事をアーカイブしたものになります。

なぜアンバサダーになろうとしたか

iGEMを語る前にアンバサダーというポジションについて少し説明をします。iGEM AmbassadorはiGEM HQではなくiGEM HQが管轄しているAfter iGEMというiGEMersの同窓会組織の中のポジションです。

具体的にはAfter iGEMに詳しい学生、社会人を各地域に配置しAfter iGEMの活動を広め、iGEM AlumniをAfter iGEMに勧誘するというのがメインの仕事になりますが、現役チームのサポートする仕事も行っています。



単刀直入に始めます。僕はアンバサダーになる前にiGEMに4年間参加していましたが、活動がとても辛かったです。それはチームメンバーのせいでも、iGEMという大会のせいでもなく、2つの要素に原因があったと思います。

一つは全て一人でこなそうとする性質や、もう一つは4年やってもiGEMで分からない点が多かったからです。前者は僕自身の問題なのでここでは割愛して、問題は後者です。iGEMという大会には2006年に日本発チームが最初に参加しています。その後2013年に最盛期を迎え、日本国内から11チームが参加する大会になりました。

一つのチームにiGEM推奨の8人が参加しているとすると、2013年だけ88人のAlumniが誕生することになりますが、実際に僕が知っている同窓生は2014年の代からです。これだけ人数がいるにも関わらず、大会が終わるとiGEMの文化の中にはAlumniが活躍できる場所がなく当人に取っては過去の産物になってしまっていました。何が言いたいのかというと後輩にシェアされていいはずの知識も国内チームにはなかなかシェアされにくい風土になっていると僕は思っていました。

どうやら最近のチームは同じチーム内でもなかなか伝統が継承されにくいようです。僕はあまり頭が良くないので参考になりませんが、4年やってもまだ分からないことがいくつかあります。そんな大会にいきなり1年目で知識なく参加するのはなかなか難しいだろうと思います。そういう視点から、この問題を解決してプロジェクトのシークレットにすべき部分以外でiGEMの知識を共有する、そういう空気を作り、現役チームをサポートしたく活動を始めました。


実際にやったことなど

まず僕は先輩チーム (熟練チーム) と初年度参加チームをまず繋ぐことをして、iGEM Communityに入りやすいように文化を変えることをしました。これまで日本チームにはなかった常に情報を交換できるLINEグループ、オンラインでのセミナーの開催などを通して、他チームの人でも何人か知り合いがいる、少なくとも僕は知り合いになっている状態を作ることを目標にして今年は活動しました。

また、iGEM Alumniに、特に関わってくれそうな方々とFacebookを中心にメッセージなどを送り、After iGEMの活動と現役チームの活動への協力を呼びかけました。iGEM Hokkaidoの皆さんは大変好意的で、とても助けられました。現役チームに対するアプローチは客観的に見て成功だったと思います。HQとチームを繋ぐ橋渡しとして我ながらかなり貢献できたと思います。

しかしながら、プロジェクトのシークレットにすべき部分以外でiGEMの知識を共有するという部分はなかなか難しく、来年自分がアンバサダーとして関わるのであればサポートしていきたい部分です。

またAlumniへのアプローチはとても成功とは言えませんでした。After iGEMのアンバサダーとしては一番コミットしたいところでしたが、あまりいい活動成果は挙げられていません。原因としては「これまでに無かったものなので連絡をそもそも取れない人が多い」、「オンサイトでイベントを開催できない」ことが大きいと思います。2年以内にAfter iGEMとして日本チームのAlumni向けに大きなイベントを開催し、その時により大きな成果をあげられれば良いかなと考えている次第です。


HQマジですごいよ

このCOVIDー19という問題がある極めて大会の運営が難しい中で、1年近く準備をしてきたHQによるiGEM2020は大成功だったと思っています。参加者側からすれば不満はあると思いますが、時差があり、学会としても半端じゃない大きさである大会であることを加味すれば、クオリティーは高かったと言えます。

iGEM2020の反省を踏まえて、iGEM2021では自分も開催したいセミナーを実はすでに思いついていますし、少しずつHQも動き始めています。来年はParisが会場で、実際に行けるかどうかは分かりませんが大会としては大きな進化を遂げます。来年も今年同様にウェブ参加は用意されるので、ぜひ今年の参加者の皆さんには引き続き参加を呼びかけていきます。


来年の展望と目標

来年は現役チームとの関わりを継続しながら、いかにAlumniへコミットしていけるかを重視していきたいと考えています。新規チームがより参加しやすく、AlumniがよりiGEMを楽しめる環境作りをしていきます。

また、iGEMとはこれまで関わりのなかった人でも気軽に合成生物学を楽しめるようなそういった空気感を日本に持ち込むことができれば、とても楽しいと思っています。